■テレワーク体験記:導入方法とメリット・デメリット。 - ハニカム・キャリア G-111D3FR1WS

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■テレワーク体験記:導入方法とメリット・デメリット。

この記事では、「育児休職から復帰したら、職場がテレワークになっていた」筆者が、
復帰時、はじめてのテレワークを体験した時のことを書かせていただきます。

テレワークに興味があるけれど、実際にどんな働き方になるのかイメージができない・・・
と躊躇している方は、ぜひこの記事を読んで、
テレワークの働き方について具体的なイメージを掴んでみてください。

育児休職から復帰したら、職場がテレワークになっていた・・・
あるいは、転職先がテレワークだった、部署移動先がテレワークだった。

コロナ禍以降は、こんな体験をした方も少なくないかもしれません。
それほど、テレワークというのはスタンダードな働き方になりつつあります。

様々な業界がテレワークを取り入れる一方で、職種や業務上の制約で基本的には出社、
という働き方を続けている方もいらっしゃると思います。

そのような方でも、ワークライフバランスが実現でき、自由な働き方が叶う
テレワークが可能な仕事への転職を、考えてみたことがあるのではないでしょうか。

■テレワークの勤務体系

筆者は、元々IT系企業に勤める会社員でした。

これまでテレワークの経験はありませんでしたが、育児休職中にコロナ渦となり、
復帰時にはチーム全員が出社なしの完全テレワークで勤務していました。
そのため、復帰初日からテレワークでの勤務がスタートしました。

保育園児を育児中の筆者の勤務体系は以下の通りです。

・フルリモート(出社は基本的になし)
・フルタイム勤務
・勤務時間8:00〜16:30
・時間外勤務は基本的に早朝(朝6時〜など)

テレワークは通勤時間がゼロになるため、保育園の送迎をしても
フルタイム勤務が可能となるのが大きなメリットでした。
実際にこの勤務時間で生活を回し始めてみると、夕方以降の時間にゆとりが持てたため、
特に育児中の方にはおすすめしたい働き方です。
また、テレワークが可能な会社の中には、フレックスタイム制や裁量労働制など、
勤務時間を柔軟に変えられる制度を採用している所も多く存在します。
そのような場合、保育園からの呼び出しに中抜けで対応し、夜に仕事の続きをする、
といった働き方も可能となります。

男性でも、小さなお子さんのいる社員は、上記の制度を利用して
家事育児に参加している人が多く見られました。

 

■チャットツールによるコミュニケーション

テレワーク初日、まずやるべきことは、コミュニケーションの要である
チャットツールをインストールすることでした。

チャットツールはChatWorkやSlackなど、さまざまなツールが存在しますが、
筆者はMicrosoft Teamsを利用しています。

Teamsはメインとなるチャット機能に加えてファイル共有機能、ビデオ通話機能、
Microsoft officeとの連携など、業務を円滑に進めるための様々な機能が備わったツールです。

チームでは以下のようなトピックをチャットツール上で管理していました。

・勤怠管理:業務開始・終了などの勤怠連絡や作業予定の共有
・案件管理:案件や業務ごとにチャットグループを作成し、その中でコミュニケーション
・質問:質問がある人が都度投稿し、他の人が回答
・雑談:直接業務とは関係ない共有事項や、プライベートの話題などを自由に投稿

筆者は当初、テレワークはコミュニケーションが取りづらいのではないか、と心配していました。

ですが、チャットツール上で業務に関する内容に加えて、
勤怠や質問、雑談などもオープンに投稿できるようになっていたため、
コミュニケーションに大きな問題は感じませんでした。

 

■Web会議ツールによるリモート会議

チャットツールと同様、テレワークに必須となるのが、Web会議ツールです。
会社にもよりますが、一般的に利用頻度が高いのはZoomで、
Google MeetやSkypeなどを利用するケースもあります。

Web会議ツールを使って、社外との打ち合わせはもちろんのこと、
社内やチーム内でのミーティングも頻繁に行われています。

筆者のチームでは毎日朝のチームミーティングが開催されており、
全員が作業予定と相談事を発言できるようになっていました。

このような定期的なミーティングの開催は、業務状況の共有だけでなく、
悩み事の吸い上げなどの場となったり、メンバー間のコミュニケーションの
充足につながる効果があります。

そのため、毎日カメラ越しながらFace to Faceでチーム全員が集まり、
発言する場があることは重要であると感じました。

また、社外との打ち合わせは対面と同様の流れで行っていましたが、
リモート会議はやや発言しづらい雰囲気があるため、アイスブレイクを必ず挟むなど、
発言しやすい雰囲気づくりを意識する必要がありました。

■ナレッジ共有wikiの活用

筆者のチームは開発も行っていたため、開発用環境の構築や、
最新の開発ノウハウのキャッチアップなども急務でした。
その際に役に立ったのが、チームで管理されていた
ナレッジ共有wiki(複数人が共同で編集できるWebサイト)の存在です。

テレワーク下では、横に座って逐一指導する、ということができないため、
新しく参画したメンバーの教育がやりづらいという課題があります。
チャットツールやWeb会議を駆使しても、どうしても対面よりも時間がかかってしまいますし、
新しいメンバーが入るたびに同じ内容を直接指導することは効率も悪いです。

そこで、チームではナレッジ共有用のwikiを作成し、環境設定等の手順やチュートリアル、
よくあるトラブルの解決方法などを整理していました。

このように業務上のノウハウやQAをまとめておくことで、
新規参画者だけでなく、チームメンバー間でもスキルトランスファーを行う手間が省け、
チーム全体の作業の効率化につながります。

テレワーク下でなくとも、こうした取り組みは有効であると思いますが、
特にテレワークでは、チームのナレッジが集約されていると、
業務をスムーズに進める上で非常に役立つと感じました。

■資料作成業務の流れ

テレワークで具体的に仕事をどのような流れで行っているのか、
資料作成の業務を例にとってご説明します。

・チャットツール上で資料作成依頼の内容とともに、参考資料一式が共有される
・関連メンバーとのWeb会議をセットし、送られてきた資料に目を通す
・ミーティングで資料作成の目的や内容について意識合わせ
・ミーティングの内容を受けて資料を作成
・チャットツール上に作成した資料をアップし、レビューを依頼
・チャットツール上でレビュアーからフィードバックを受ける
・フィードバックを受けて資料修正

上記のように、ほぼチャットツール上で進めることが可能でした。
簡単な業務であればチャットのみで完結することもありますし、
密なコミュニケーションが必要となる業務(アイディエーションや開発業務など)は
何度もミーティングを重ねることもあります。

このように、業務内容によって多少違いはあれど、基本的には
チャットツールとWeb会議を併用して業務を進めていく形となります。

■テレワークを経験して感じたメリット・デメリット

以下に、テレワークを経験して感じたメリット、デメリットを整理しました。

【メリット】
・働く時間の自由がきくため、家事育児との両立が非常にやりやすかったです。
また、フルタイム勤務が可能となり、育児を理由にキャリアアップを諦める必要もなくなりました。

・チャットツールの利用により、業務上の確認が都度行えるため、

仕事をスピーディに進めることができました。

・よくテレワークの問題として挙げられる「孤独を感じやすい」という問題については、

チャットツールやWeb会議ツールを活用したことによりあまり感じませんでした。
むしろ誰が何をしているかがオープンになり、他のメンバーの状況が把握しやすくなりました。

【デメリット】
・ミーティングで意見を出し合うなどの場面がスムーズにいかないことが多く、
ディスカッションなどのやわらかい話が少々やりづらかったです。

・初対面の相手との信頼関係づくりは、対面と比較するとやり辛さを感じました。
Web会議では相手の表情や細かいニュアンスが伝わりづらいことが要因であると思います。

・チャットツールで業務を進める際、確認事項を毎回文字に起こすことが少々手間でした。
会話したことが文字で残るので、後で読み返せるというメリットもあります。

■まとめ

あくまで一例とはなりますが、テレワークの仕事のやり方について、
具体的にイメージしていただけたでしょうか。

筆者はテレワークを経験した所感として、今後もぜひ続けたいと感じました。
育児中という状況でWLBが実現しやすく、ウェルビーイングにつながったという点で、
テレワークの良さを享受できたことが大きな理由です。

一方で、複数人で意見を出し合うディスカッションや、初対面の相手との打ち合わせなどは、
対面と比較するとやりづらさを感じることがあります。

そのため、今後はテレワークとオフィスワークを併用するハイブリットワークを取り入れたり、
Web会議の方法を見直すなどして、より良い働き方を模索しながら、
テレワークを続けていきたいと考えています。

テレワーク未経験の方も、ぜひこの記事を参考にしていただきながら、
テレワークという新しい働き方への一歩を踏み出してみませんか?

 

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