人事職の方向けキャリアアップ講座 - ハニカム・キャリア G-111D3FR1WS

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人事職の方向けキャリアアップ講座

人事は、従業員の方のキャリア構築やキャリアチェンジに関わるのが仕事です。
しかし、そんな人事職からの転職は意外なほど難しいと言われています。
専門職のためスキル的に人事関連職以外に移りにくいですし、日常業務に忙殺され活動時間がなかなか取れないという事情もあるのでしょう。
本稿では、そんな人事職の方のキャリアパスの考え方について説明致します。

・転職しにくい!?

いきなり結論から言ってしまいますが、実のところ、人事職の方の転職の選択肢はそれほど多くありません。

大きく大企業と中小企業の二つにモデル化して説明します。

 まず大企業の場合ですが、多くの企業では人事の各業務が採用・研修・労務など明確に分割され、採用担当者は採用業務を、研修担当者は研修業務を、専門的・継続的に行うという体制になっていることが多いです。人事に配属された従業員は、採用や給与関連など低難度の業務から任され、慣れたら研修や制度設計を順番に経験し、数年をかけて人事業務を総合的に監督する人事部長へとキャリアアップしていくことがほとんどです。

 一方、人事業務の細分化がまだ進んでいない小企業の場合は、人事以外の経理・総務・法務などを幅広く担当するようになり、当該企業のバックオフィス業務を一手に取り仕切る総合管理職へとキャリアアップしていくことが多いでしょう。運良く会社が成長しバックオフィス業務が巨大化すれば人事部長など何かしらの機能に特化した形でキャリアアップすることもありえますが、確率としては高くありません。

 このように、大企業であっても小企業であっても、人事の方が人事以外の職種に転身することは難しい傾向にあります。 その理由を端的に言えば、人事業務は専門性が高いだけに汎用性が低く、経験を活かせる他職種が少ないからです。希に営業職などへ転身される方がいらっしゃいますが、これは経験を活かせると評価されたからではなく、高いコミュニケーションを買われ育成対象として採用された、というケースがほとんどだと思います。そのため、ほぼ未経験職種への挑戦となり、活躍出来るかは未知数になりますしし、未経験という点では新卒とほぼ同等なので、競争の上で不利となってしまいます。 実際にこれまでお会いした転職希望者を思い返しても、他業種への転身を諦め人事領域でキャリアアップして行かれる方が多いように見受けられます。 このように、人事はキャリア構築という点では思った以上に不自由な職種です。 では、人事職の方がキャリアの幅を広げるためにはどうしたら良いのでしょうか?  

・まずはコンサルタントになる

 そこでお薦めしたいのが、まずは人事系コンサルタント(組織制度コンサルタント、人材・組織開発コンサルタント、キャリアコンサルタント)に転職する、という選択肢です。 キャリア設計の自由度が高いコンサルタントとしての勤務をまず一度経験したのち、その経験を活かして次の転職で御自身の希望の職に移っていくのです。  まず、組織制度コンサルタントの場合、別領域のコンサルタントに転身することは比較的容易です。目上の人とのコミュニケーション・課題発見の技法・資料作成能力・ファシリテーション、チームワーク・現場感覚など、多くのコンサルタント職で要求される「コンサルとしてのコアスキル」を養うことができるため、他領域のコンサルタントに転身しやすいのです。実際に、組織制度コンサルタントからSCM領域を得意とするコンサルタントや、製造業やテレコム業に特化したコンサルタントへ転身した方は数多くお会いしてきました。

 組織制度コンサルタントからは、事業会社の事業企画・新規事業開発と言った経営上流のポジションに移ることが比較的容易になります。人事組織制度は経営戦略・事業戦略と密接に関わっているため、組織人事コンサルの人は経営感覚も身につきやすいのです。

 また、人材・組織開発コンサルタントを経験した場合も、他職種への転身は容易な傾向にあります。 コンサルタントとしての業務では複雑な課題をスピーディに分析しソリューションを提案する、という流れを多く行うため、高度な提案力・営業企画力・スピード感が身につきます。 そのため、営業要素の強い業務であれば何でも転職しやすく、ビジネスディベロップメントやM&A仲介の営業、営業企画・マーケティング職などへ転職される方が時折いらっしゃいます。もちろん、企業の人材・組織開発担当(L&D)に戻ってくることもあり得るでしょう。その場合は課長職以上といった高い職位からのスタートとなることが一般的です。

 キャリアコンサルタントからのキャリアパスとしては、他の人材紹介会社への転職、ベンチャー企業の人事、RPO企業(採用支援企業)などが挙げられます。少なくとも専門人事よりはキャリアパスの幅を広げられるでしょう。給与を上げたいのであれば、M&A仲介への転職もありえるでしょう(近年、人材業からM&A仲介への転職実績は増えてきています。) 人材紹介業は業務を全て1人で完結させられる上に起業コストが低いので、独立起業への道も開けてきます。

・キャリアパスを広げるハブとして、コンサルタント職を利用する

 このように、人事職の方は、一度コンサルタントとしての勤務経験を積むことで、確実にキャリアパスの幅を広げることができます。人事系コンサルタント職は、人事職の方にとって、ちょうど電源コードの接続先を増やす「ハブ」のような機能を果たしてくれるのです。
 弊社には人事系コンサルタントへの転職支援実績が豊富なエージェントが多数在籍しております。 人事一筋でキャリアアップに不安を抱いていらっしゃる方は、是非一度弊社までご相談ください。

コンサルtoコンサル転職が人気の理由とは?

「コンサル経験を活かして、さらなる年収アップを目指したい!」

「コンサルの仕事は好きだけど、今の会社には不満がある…。」

こうした悩みや希望を持つコンサルタントの方々からよく相談を受けます。

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ここでは、コンサルタントが別のコンサルファームに移籍する転職を「コンサルtoコンサル転職」と呼びます。

実は、このコンサルtoコンサル転職には、コンサルタントのキャリアならではの多くの魅力的なメリットがあり、非常に人気の高い転職パターンの一つです。

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