経験がなくても海外で働ける?海外転職の方法と職種別の必要な語学力 - ハニカム・キャリア G-111D3FR1WS

Columnお役立ちコラム

経験がなくても海外で働ける?海外転職の方法と職種別の必要な語学力

グローバル化の進展に伴い、海外で働く可能性を模索する方が増えています。

この記事では、未経験の方が海外で働くために必要なスキルや語学力、海外転職における重要なポイントについて解説します。

海外での就労を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

■海外転職を実現する3つの方法

海外転職を実現するためには、以下の3つの方法があります。

1.日系企業の現地採用に応募する

2.日系企業に転職し、駐在員として働く

3.海外企業の現地採用に応募する

それぞれの方法について詳しく解説します。

1.日系企業の現地採用に応募する

日系企業の現地支社や現地支店の求人に直接応募する方法です。

自分自身で働く国や期間、業種、職種を選択できる利点があります。

また、働きながらの実績によっては、現地採用から本社の駐在員になることも可能です。

一般的に残業が少なく、休暇も取りやすいなどの特徴があります。

給与は現地の水準に合わせられるため、同じ企業内でも駐在員より低くなることが多いです。

また、住宅手当などの福利厚生も一般的には提供されないことが多いです。

現地のスタッフと英語や現地語でコミュニケーションが取れる能力が求められます。

2.日系企業に転職し、駐在員として働く

日系企業に就職し、その会社の海外支社や現地法人に駐在する方法です。

会社の要件に合わせた海外勤務となるため、自分の希望通りの国に行くことができない場合もあります。

滞在期間や業務内容も会社の方針によって決まるため、自分の希望が叶わないことも多いです。

給与は日本の水準に合わせられるため、現地採用のスタッフよりも高い場合が多いです。

基本的には住宅手当や教育手当などの福利厚生も充実しています。

日本人を相手にする場合は、日常会話レベルの語学力で十分です。

3.海外企業の現地採用に応募する

海外企業の現地採用に応募し、採用される方法です。

現地の企業、または現地に進出している他国の企業などが該当します。

自分自身で国や業務内容を選択することができます。

給与は現地の水準に基づいて決まります。

一般的には住宅手当などの福利厚生は提供されません。

日本との取引や販売に関与しない場合、高い語学力が求められることが多く、ビジネスレベルの英語や現地語を習得する必要があります。

■未経験でも海外転職可能?

未経験の方でも海外転職は十分に可能です。

ただし、未経験という言葉には幅広い意味があり、業種や業界によって状況は異なります。

以下で、未経験の方が海外転職をする際の状況や背景について詳しく説明します。

「未経験」の意味

未経験とは、大まかに以下の2つの意味があります。

・職種未経験者

・業界未経験者

また、企業によって「経験者」「未経験者」の分類基準は異なるため、未経験者という言葉を見た場合には、その文脈によって具体的な意味を判断する必要があります。

未経験者を求める背景としては、以下のような理由が挙げられます。

・自社で育成したいという意図がある

・経験者を採用するのが難しい場合がある

・他業界や他職種の経験を生かし、新しい視点を持ち込んでほしい

■英語が話せなくても海外転職可能?

英語が話せなくても海外転職は可能ですが、業種や職種、企業によって求められる語学スキルは異なります。

以下では、実際の職種ごとにTOEICスコアを目安にした英語力の必要性を解説します。

重要なのは、現時点で英語力がないからといってあきらめるのではなく、今後学習して向上させる意欲や成長ポテンシャルを示すことです。

英語力を向上させる努力が求められます。

開発職(エンジニアなど)

エンジニアやプログラマーなどの開発職では、高い英語力は必要ありません。

専門用語に加えて、日常会話レベルの英語力があれば業務に支障はありません。

TOEICスコアとしては、400点程度あれば十分でしょう。

TOEICスコア400点は、看板や標識の意味を理解したり、最低限の意思疎通ができるレベルを指します。

管理職(日系企業で従業員管理をする場合)

日系企業で従業員管理をする管理職の場合は、やや高度な英語スキルが必要となります。

目安としてはTOEICスコア600点以上です。

現地のスタッフに業務の指示を出す必要があるため、円滑なコミュニケーションができるレベルの英語力が求められます。

アジアやアフリカなどの開発途上国では、英語ができれば現地語を話せなくても問題ないケースもあります。

営業職(商談やプレゼンが頻繁にある場合)

営業職の場合は、高い英語スキルが求められます。

取引先との商談やプレゼンを通じて商品やサービスを理解してもらう必要があるため、高度なビジネス英語力が必要です。

最低でもTOEICスコア800点以上が必要でしょう。

サービス業(日本人観光客を相手にする場合)

日本人に対して接客するサービス業では、特に高い語学力は求められません。

日本人が頻繁に訪れる海外の観光地や、日本人向けに営業する場合などは、日常会話レベルの英語力が十分です。

また、日本企業が海外展開している場合でも、相手は日本人なので日本語が話せることは強みとなります。

アジア圏で英語が母国語でない場合は、お互いにネイティブではないため、英語に自信がなくても働きやすい環境です。

■海外転職のメリット・デメリット

海外転職は、日本とは異なる労働環境や価値観の中で働くことになるため、日本での就労とは異なるメリットやデメリットがあります。

以下にそれぞれのポイントを紹介します。

メリット

☑ 労働環境が改善され、残業が少なくなる

海外では、残業を前提とした勤務シフトが一般的ではなく、基本的には残業が少ない環境です。

また、有給休暇も適切に取得できる制度があります。

☑ 多様な文化や価値観に触れられる

海外で働くことで、自身が触れることのできなかったさまざまな文化や価値観に触れる機会が増えます。

これは、自分自身の視野や発想力を広げるきっかけとなるでしょう。

☑ 一定の給料が保証される

国によって異なりますが、就労ビザを取得するためには最低賃金が設定されており、一定の給料が保証されます。

☑ 就労経験や語学力の向上が得られる

海外での勤務経験や語学力の向上は、日本へ帰国後においても強みとなり、次のキャリアにおいてアドバンテージとなるでしょう。

デメリット

☑ 日本までの距離が遠くなる

海外転職をすると、日本への帰国が容易ではなくなります。

休暇を取得しても、渡航費用や所要時間の問題から頻繁な帰国は難しくなるでしょう。

☑ 現地のサービスや治安の問題

国や地域によって異なりますが、日本と比較して治安の悪さが問題となる場合もあります。

また、行政や医療サービスの水準が日本よりも低い場合もあります。

☑ 就労ビザの制約

就労ビザが発行されれば最低賃金が保証されますが、政情不安などの理由でビザが発行されない場合、自身の意志に反して帰国を余儀なくされる可能性があります。

■海外転職の流れ

海外転職の流れは、基本的には日本での転職と同様です。

求人情報を見つけて応募し、面接を経て内定が出るというステップを踏みます。

以下では、具体的な海外転職の手順について説明します。

海外転職を行う際の基本的な手順は、日本と同様ですが、海外での転職活動は環境が大きく異なるため、事前に情報収集をしっかり行うことが重要です。

1.転職したい国を選ぶ

自分が働きたい国を決める際には、現地で目指す目標や自身の希望を明確にする必要があります。

また、現地の政治状況や経済状況も考慮する必要があります。

ヨーロッパや米国では就労ビザの取得が難しいことが多い一方で、東南アジアなどでは外国人労働者の受け入れが盛んです。

2.希望条件を考える

海外転職に関する情報を集める過程で、自身の希望する仕事や条件が明確になってきます。

以下の項目を考慮します。

・どの国に行きたいか

・どのようなスキルや経験を活かして働きたいか

・どの職種に就きたいか

・希望する給与の範囲はどれくらいか

・勤務地は都市部か郊外か

・通勤手段はどうするか

・休暇の使い方や過ごし方はどうするか

・語学をどの程度習得し、仕事で活用するか

3.求人情報を探す

海外での求人情報は、以下の3つのパターンで探すことができます。

・日本の求人情報サイトの海外求人コーナーを利用する。(情報は主に日本語で掲載されています。)

・日本の求人情報サイトの海外支部が運営する、日本人向けの情報サイトを利用する。(情報は英語や現地語で掲載されることもあります。)

・海外の求人情報サイトが運営する現地求人サイトを利用する。(情報は英語または現地語で掲載されています。)

4.面接を受ける

面接は基本的に現地で行われますが、最近ではオンライン会議システムやSkype、電話を使用しての面接も増えています。

現地に訪れずに面接を済ませることもできますが、自身で現地の状況を確認するために訪問することも重要です。

5.内定

内定は電話またはメールで通知されます。

内定を受け取ったら、すぐに承諾する必要はありませんが、相手に返答する期限を伝えることが重要です。

面接中に内定が出ることもありますので、その場で承諾するか、帰国後に家族と相談して返答するかは個人の判断になります。

■エージェントの効果的な活用

海外転職でも日本での転職活動と同様に、個人での活動は可能ですが、専門のエージェントを利用することでよりスムーズに進めることができます。

エージェントは転職希望者と面談を行い、個々の希望やスキルに基づいて求人情報を提供します。

また、面接の調整や希望条件に応じた交渉などのサービスも提供しています。

一部のエージェントは、採用後のフォローアップまで手厚くサポートを行っており、海外転職初心者にとって心強い存在です。

■まとめ

未経験でも海外転職は可能ですが、方法や求められる語学レベル、メリット・デメリット、基本的な流れなど、幅広い情報をお伝えしました。

海外転職においては、国や希望する業種・職種によって必要な語学力やスキルが異なるため、自身の目的を明確にし、事前に情報収集をしっかり行うことが重要です。

初めての海外転職で不安を感じる方は、エージェントを上手に活用することで、希望条件に合った転職先の紹介や様々なサポートを受けることができます。

エージェントの助けを借りると、スムーズな転職が可能です。

 

関連記事はコチラ!

■【転職体験談】外資系企業への転職でグローバルキャリアへの道が拓けた!
副業の活用法「副業で英語の実務経験を積む!」

第二新卒と中途採用の違いについて解説!有効な活用法も紹介

最近、新卒採用も中途採用市場も、どちらも超売り手市場になっており、多くの企業が中途採用だけでなく第二新卒にも注目しています。

ところで、第二新卒と中途採用の違いについて詳しくご存じでしょうか?

定義づけは難しい部分もありますが、若手の中途採用者と第二新卒の違いを掘り下げて解説します。

【転職体験談】30歳未経験からBIG4へ転職成功!4か月の徹底した面接対策で合格率100%を達成

コンサル未経験から第一志望のBIG4に入社された女性の転職体験談です。

大手サービス関連企業で広報を担当されていましたが、職務内容とご自身がビジネスマンとして社会に提供したい価値の間にギャップがあることに気づき、転職を決意されました。

今、転職を迷われている方は是非参考にしてください。

《第二新卒向け》コンサルファームからの内定獲得の戦略ガイド

近年、コンサルタント業界は転職市場で注目を集めており、特に若手、とりわけ第二新卒の採用が盛んになっています。

人気の理由としては、コンサルファームの拡大と、それに伴うプロジェクトの増加が挙げられます。

このような高い需要の中、各コンサルファームは採用を強化しています。

当社では、第二新卒者向けのコンサルファーム転職支援にも力を入れています。

特に、未経験からコンサルタント業界への転職を考えている方々には、是非参考にしていただければと思います。

転職エージェントを効果的に利用する方法 メリットを最大限に引き出すコツ

転職活動をスタートさせる際に、多くの人が考えるのが「転職エージェントをどのように活用すればいいのか?」や「他のサービスとの違いは何か?」という点です。

この記事では、転職エージェントの特長や利点、サービスのステップと、賢く活用するためのポイントについて説明します。

BACK